『かわ』
小学校1~2年生頃から
![かわ (こどものとも絵本) [ 加古里子 ] かわ (こどものとも絵本) [ 加古里子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0672/9784834000672.jpg?_ex=128x128)
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【あらすじ】
山の水はどこへ行くのでしょう。山を下り、ダムを超え、平野に出ます。田んぼがあり、人々の暮らしの中に川があります。町を超え、工場を超え、川下から、海へ。高いところから、川を眺めていきます。
科学絵本『かわ』
タモリさんが、その土地をブラブラと歩きながら、地域の地形や歴史、その中の人々の生活に触れていきます。
地理の授業は、「ブラタモリ」のようにしたら、おもしろいのに!といつも思います。
加古里子さんの『かわ』も、川というものの全体像を知るのに、とても良い教材だと思います。
鳥瞰図のように描かれていて、川の全貌を知ることができます。
それが、とても細かく描かれています。
大きなところから、細部まで。
加古里子さんの絵本は、本当に丁寧に細かいのです。
人々の暮らしにまで、目が向けられ、川がとても身近で、生活に欠かせないものだということがわかります。
この絵本、実は、前のページから次のページへ、川がずっと続いています。
かこさとしさんのしかけです。
この絵本をつなげて、一枚絵になる『かわ』の絵巻絵本も発行されているのです。
ほしい!
かこさとしさんは、『ちっちゃな科学』の中で、福岡伸一さんと対談を行い、『かわ』についてこう述べています。
自然をそのままパッと描くのではなくて、整理をしながらもいろいろな要素があって、人が川の流れとともに生活をしている、そこを見てほしかったのです。
子どもたちに、自然の見方を教えてくれる、素晴らしい科学絵本です。
引用文献
『ちっちゃな科学』 かこさとし 福岡伸一 中公新書 (2016)