絵本・児童文学研究レポート

絵本・児童文学についての自由研究ブログです

思い切り遊ぶ『めっきらもっきら どおんどん』

『めっきらもっきら どおんどん』

 長谷川摂子 作 降矢奈々 画 福音館書店 (1985)

 3~4歳頃から

 

 

 

【あらすじ】

かんたはあそぶ友達を探しに神社まで出かけたが誰もいない。かんたは、しゃくだから大声でめちゃくちゃのうたを歌った。「ちんぷく まんぷく あっぺらこの きんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきらもっきら どおんどん」。すると木の穴から奇妙な声が聞こえてきた。のぞきこむと、ひゅうっと穴に吸い込まれて・・・ゆかいなおばけ3人組とかんたのお話。

 

思い切り遊ぶ『めっきらもっきら どおんどん』

 

『めっきらもっきら どおんどん』は、私の大切な作品です。

 

それは、大学生時代に、人形劇で主人公のかんたを演じたからです。

 

まずは、人形作りです。

発砲スチロールの大きな塊をカッターで削って、布を張って・・実物大くらいの大きな人形を作りました。

そして、絵本読み込んで、何度も何度も練習します。

舞台設営し、本番の公演。

巡回をして、様々な地域で公演をしました。

 

本当にたくさんの思い出があります。

 

私は、かんたになって、ゆかいなおばけたちとたくさんの遊びをしました。

 

「しっかかもっかか」とは、くびにふろしきを巻いて、「モモンガ―ごっこ」。

 

「おたからまんちん」とは、ビールの王冠とステキな水晶玉との「おたからこうかん」。

 

「もんもんびゃっこ」とは、二人で息を合わせて、山まで、月までとぶ勢いのなわとび。

 

「そらとぶまるた」では、歌を歌って大盛り上がりです。

 

おなかがすいたら、おもちのなる木を見つけて食べて・・

 

 

いっぱい遊んで、いっぱい食べて、大満足のかんた。

 

でも、お母さんを思い出して、お母さんの名を呼んでしまったら、元の世界へ戻ってしまいました。

 

行きつ戻りつのファンタジーです。

 

夢中になって遊んだあの時。

 

―きみなら おもいだせるかな?