『おたまじゃくしの101ちゃん』
4~5歳頃から
【あらすじ】
いちべえぬまのかえるのうちに、かわいい赤ちゃんがどっさり。なんと101ぴきも生まれました。お母さんは、毎日101ぴきの子どもたちのお世話で大変です。さあ、今日は遠足に行きましょう。みんなちゃんとついてくるんですよ。あら、101ちゃんはどこ?お母さんは、みんなにじっとしているように言って、101ちゃんを探しに行きます。
1ぴき1ぴき丁寧に『おたまじゃくしの101ちゃん』
この絵本には、歌がたくさん書かれています。
きっと、101ぴきを見るのは大変。
その1ぴき1ぴきの子どもたちを、お母さんは優しい歌で引き連れていたのでしょう。
そして歌は、子どもたちに引き継がれます。
このお話の中では、101ちゃんを探そうとして、たがめやザリガニに見つかってしまったお母さんを、子どもたちが、歌で一つになり、スクラムを組んで助けに行きます。
お母さんを必死に助けようとする子どもたちが描かれています。
101ぴき。
かこさとしさんは、子どもたちのために、101ぴき、1ぴき1ぴきをきちんと描いてくれました。
そして、子どもたちは、きっと、101ぴきいるかどうか数えるのだろうなと思います。
この101ぴきの話で、以前本当にちゃんと数えた子どもが100ぴきしかいないと、かこさんにお手紙を書いたそうです。
そのお手紙をもらったかこさんは、その子の指摘を受けて、また新しく書き直したそうです。
かこさんの優しさは、こんなところにも表れています。
一人一人の子どもたちのために描いた、101ぴきのかわいいおたまじゃくしのお話です。